情報に踊らされない必須スキル、クリティカルシンキングを極める!

こんにちは。

「昼から生でガチバトル!」エグゼクティブ・プロデューサー、ゲンカイモンと申します。

本コンテンツでは、クリティカルシンキングの概念とスキル習得の意義、そして具体的な鍛錬の方法についてお伝えします。

なお、番組タイトル「昼から生でガチバトル!」は少々長いので、「ヒルガチ」と呼んで親しんでいただけるととても嬉しいです。

なぜ今、クリティカルシンキングスキルが求められるのか?

会議で交わされる、どこか腑に落ちない上司の発言。

人々の不安を煽るようにデザインされたWebニュースの見出し。

SNSのタイムラインを無限に流れる玉石混交 (ぎょくせきこんこう:価値があるものとないものとが入り混じっている状態) の情報。

毎日、膨大な量の情報が流れては消えて行きますが、あなたにとって価値ある情報とは何でしょうか?

価値ある情報にたどり着けていますか?

「この前の会議でも部長、同じこと言ってなかった?」
「過激なタイトルだなぁー、思わずクリックしちゃうわ!」
「議題に関する情報があり過ぎて、何が何だか分からんよ!」

心の片隅で生まれる素朴な疑念に答えが見つからないなら、ぜひこの先を読み進めてください。

私が解決策のヒントを提供します。

これからの時代、情報に受動的に振り回される側から、能動的に活用する側へと移行することが不可欠です。

そのために必要となる最も頼れる思考法、それがこれから紹介するクリティカルシンキングなんです。

これは単なる知識や小手先のテクニックではありません。

退屈な座学ではなく、今から物事の見方が劇的に変わる、極めて実践的な思考法です。

思考の地図とコンパスを手に入れる

クリティカルシンキングを使いこなすには、その土台となるもう一つの重要な概念を理解する必要があります。

それがメタ認知。

メタ認知とは自身の思考や感情、認知のプロセスを客観的に把握し整えること。

もう一人のあなたが少し離れた場所から、思考しているあなた自身を観察、客観的にモニタリングしている状況をイメージしましょう。

「なぜもう一人の私は相手の意見に反対しているのだろう?」
「もう一人の私の判断は客観的な事実に基づいているだろうか?」
「もう一人の私の “常識” と相手の “常識” は共有されているだろうか?」

思考の中身だけでなく、その枠組みや常識に意識を向ける視点こそがメタ認知の本質です。

まず、あなたの思考の傾向や感情の動き、根拠のない思い込みを正確に認識する。

それが認識できたとき、クリティカルシンキングの揺るぎない土台となります。

クリティカルシンキングは批判的思考と訳されるので、「相手が主張する意見の欠点、論理矛盾をとことん追求し打ち負かすための技術」との印象を持たれるかもしれません。

実際は違います。

相手を論破することを目的としない、むしろ、内省的 (ないせいてき:自分の考えや行動などを深く省みる) 思考法です。

批判の矛先を自分自身へ向けるのです。

メタ認知とクリティカルシンキングの関係を、わかりやすく旅に不可欠な2つの道具にたとえてみましょう。

・クリティカルシンキング:情報という名の複雑な地形を正確に読み解く海図
・メタ認知:自分の現在地を見失わず進むべき方角を常に認識するためのコンパス

たとえ精巧な海図を持っていても、現在地や向かうべき方角がわからなければ海上で迷ってしまう。

海図とコンパスを連携させることで、確信を持って目的地へと帆を進められるのです。

思考の解像度を上げる基本の型を学ぶ

では、その海図をどう読み解くのか?

まずは日常のあらゆる場面で役立つ、思考の基本の型をマスターしましょう。

1. 事実と意見を切り分ける

私たちの周りの情報は事実 (客観) と意見 (主観) が共存し混沌としています。

これを意識的に分離するだけで思考は驚くほどクリアになります。

事実:「今年の利益は1億円だった」
意見:「今年の業績には満足している」

「満足」という意見は売上1億円という事実に基づいています。

しかし、目標が2億円なら評価は「不満足」に変わるでしょう。

常に、「どこまでが事実でどこからが意見か?」と自問しましょう。

2.「So What? / Why So?」を繰り返す

これは思考を深く掘り下げるためにとても重要です。

So What?(だから何?)

ある事実から、
「どんな意味を持つのか?」
「どのような結論が言えるのか?」
を考える問い。

Why So?(なぜそうなる?)

ある結論や主張に対し、
「その根拠は何か?」
「なぜそう言えるのか?」
と深掘りする問い。

これらを繰り返すことで話の要点を掴み、論理の飛躍や根拠の弱さを見抜く力が養われます。

3. 会議や会話で前提を確認する

「〇〇という意見ですが、それは△△という前提に基づいているという認識でよろしいですか?」と相手に確認します。

隠れている前提を共有するのは、効率的に議論を進めるためにとても大切です。

隠れた前提について、後ほどさらに詳しく解説します。

4. 読書や映画で自分ならどうするかを問う

主人公になりきり、
「自分ならどうするか?」
「なぜそう判断したのか?」
と問いかけます。

多角的な視点からの考察を意識すると、思考に柔軟性が生まれます。

論理の組み立てに必要な2つの推論

基本の型を身につけたら、より精度の高い論理を組み立てるための代表的な推論方法を2つご紹介します。

1. 原理から推論する演繹法

演繹法 (えんえきほう):普遍的ルールや原則 (大前提) に個別の事象 (小前提) を当てはめ結論を推論する。

「我が社の就業規則は午前9時が出社時刻である」(大前提)
「ゲンカイモンは当社の社員である」(小前提)
「したがって、ゲンカイモンの出社時刻は午前9時である」(結論)

大前提と小前提が真実である限り結論は真実。

法律、規則など、原理原則に基づく判断に有効です。

2. 観察から推論する帰納法

帰納法 (きのうほう):複数の観察事実や客観的データから、おそらくこうであろうという一般的な結論や蓋然性を推論する。

「SNS 上の口コミで製品 X に ☆ 5個の評価 (5点満点) が90%」(観察1)
「街頭インタビューで製品 X に ☆ 5個の評価が95%」(観察2)
「顧客アンケートで製品 X に ☆ 5個の評価が92%」(観察3)
「したがって、製品 X は市場で広く受け入れられている可能性が高い」(結論)

演繹法と異なり、結論は100%確実ではありません。

新たな事実 (顧客からのクレーム) が発見されれば、結論を修正する必要があります。

思考の落とし穴に落ちない方法

私たちは日々の生活でこれらの推論を無意識に活用していますが、そこには思考の落とし穴が潜んでいます。

議論だけでなく通常の職場や人間関係の中でこそ陥りやすい、以下2つの課題について順に解説します。

1. 暗黙の前提
2. 5つの誤謬

1. 対話のすれ違いを生む暗黙の前提

「なぜ、あの人との議論はいつも噛み合わないのだろう?」
「このメンバーでの会議では、なぜ同じような話が繰り返され結論に至らないのだろう?」

もしかしたら、暗黙の前提という思考の落とし穴に落ちているのが原因かもしれません。

これは会話の当事者たちが、「言葉にするまでもなく当然共有できているはず!」という思い込みのことです。

具体例を挙げます。

ケース1 友人高橋のダイエット宣言

友人高橋:「毎日1万歩ウォーキングをしているんだぜ! 絶対に痩せてやるからな!」

この推論を分解してみましょう。

見える前提
毎日1万歩ウォーキングをしている

結論
絶対に痩せる

この「絶対に痩せる」の結論に至るには、言葉にしていない暗黙の前提が必要です。

暗黙の前提1
ウォーキングがダイエットに効果的

暗黙の前提2
ウォーキングすることで消費カロリーが摂取カロリーを上回る

ウォーキングがダイエットに効果的でなければ前提1が、ウォーキング後高カロリー食を摂取したら前提2が崩れ、痩せられないかもしれません。

ケース2 鈴木係長の提案

鈴木係長:「社長、この最新システムを全部門に導入しましょう。絶対に生産性が向上します!」

この提案を推論します。

見える前提
最新システムを全部門に導入する

結論
生産性が向上する

ここにも暗黙の前提が潜んでいます。

暗黙の前提1
全社員が新システムに対し一定レベルの知識がある

暗黙の前提2
導入後のトレーニング、サポート体制を構築するリソース (人材、労力、時間など) が十分に確保されている

もし、新システムが操作が難しくリソースが不十分な場合、混乱を招き生産性が低下、結論に至らない可能性があります。

このような思考の落とし穴へ落ちないためには、わかったふりをせずとにかく言葉にし口に出すこと。

「高橋さぁー、そもそもウォーキングにやせる効果がなきゃダメだし、ウォーキング後に食い過ぎたら絶対やせないぞ!」
「鈴木係長、全社員がすぐ理解できるほどそのシステムの操作はやさしいのかね? 現状、コーチ役の人間を確保するほど、我が社に人的余裕はないぞ!」

共有できているという思い込みを捨て、結論に至るために必要な前提事項をすべて言語化することが大切です。

2. あなたの思考を鈍らせる5つの誤謬

私たちの脳は効率を重視するあまり、無意識に思考をショートカットします。

そのため誤謬に陥ることが少なくありません。

誤謬 (ごびゅう) とは、推論の過程における論理的な誤りや間違い、または、誤った推論そのものを指します。

これら誤謬は相手だけでなく、あなたの中にこそ潜んでいるので注意が必要。

あなたも陥りやすい、代表的な5つの誤謬とその対処法をお伝えします。

1. 拙速な一般化

先日利用したタクシーの運転手の態度がとても悪かった。このタクシー会社の運転手はみんな質が悪いに違いない

→ ごく一部の事例を根拠に全体を断定的に結論ずける

この結論を裏付けるには、もっと多くのデータが必要ではないかと自問する

2. ストローマン (藁人形) 論法

あなたは「コスト削減が重要だ!」と言った。すなわち、品質などどうでもいいと考えているのですね?

→ 相手の主張を意図的に歪めて解釈、攻撃しやすい架空の主張 “藁人形” を作り出し一方的に論破しようとする

対処法:相手がこのような態度をとった場合、自分の発言意図が正しく伝わっているか確認し軌道修正を試みる

3. 権威への訴え

あの有名な経営コンサルタントが推薦しているノウハウだから、我が社でも導入すれば絶対に成功するはずだ

→ コンサルの内容を吟味せず権威性だけで正しいと判断する

対処法:権威ある人物のノウハウのデータや論理の有効性を精査する。

4. 人身攻撃

提案は斬新だが彼はまだ入社3年目だ。そんな若手の意見に耳を貸す必要はない

→ 入社年数など議論の本質とは無関係な属性 (年齢、性別、職業、学歴、家族、国籍、出身地など) を根拠に、提案内容の価値を貶めようとする

対処法:誰が言ったかではなく何を言ったかの原則に立ち返る

5. 二元論

あなたはこの改革案に反対なんですね? あなたを会社の現状維持を望む抵抗勢力とみなします!

→ 様々な選択肢や中立的立場が存在する可能性があるなかで、「黒か白か」「賛成か反対か」という二者択一を迫る

対処法:2つの意見のよい部分を取り入れる第3、第4の道が存在しないか思考する


誰でも陥りやすい、身に覚えがある事例ばかりですね。

これら5つの誤謬はあなたの健全な思考力を静かに蝕んでいきます。

「自分は思考の誤謬に陥っていないか?」

相手の誤謬の認識はもちろん、自らを省みるメタ認知のコンパスを常に働かせることで、正しい方向へとあなたを導きます。

クリティカルシンキングスキルは鍛え続けないと錆びる刀

ここまでお読みいただきクリティカルシンキングスキルが単なる知識ではなく、情報社会という荒れ狂う海を航海するために必須な海図であると、ご理解いただけたと思います。

この海図を手にいれることで、あなたは次のような変化が実感できるでしょう。

・複雑に絡み合った問題の構造を的確に把握し、根本的課題解決へと最速で到達できる
・巧妙に仕組まれたフェイクニュース、悪意がある情報操作を見抜き正しい判断ができる
・災害時のデマ、不正確な健康情報などを拡散するリスクを回避し善意の加害者になるのを防止できる
・甘い言葉で巧みに宣伝される商品やサービス、投資話などに対し、その根拠やリスクを冷静に分析できるようになり衝動買いや詐欺被害が防げる
・膨大な量の情報から、「この情報は自分にとって重要か?」「今、知る必要があるか?」という取捨選択の基準が持てるようになり、重要でない情報を意識的に無視することでストレス軽減に繋がる

なお、このスキルは一度学んで終わりではありません。

日々の実践的な鍛錬を通じ、その精度と切れ味は着実に進化します。

ただし、研がれない刀がなまくらになるのと同様、日々の鍛錬を怠ると切れ味は落ちていきます。

やっかいなことに、落ちた切れ味は自覚し難い。

ではどのように鍛えればよいのでしょうか?

昼から生でガチバトルへようこそ

私、ゲンカイモンがプロデュースする「昼から生でガチバトル!」、通称「ヒルガチ」でクリティカルシンキングスキルが鍛錬できます。

当番組は肯定側と否定側、どちらの意見が正しいかを決める、そんな単純な企画ではありません。

パネリスト達の多様な価値観、見識がリアルタイムでぶつかり合う中、討論とディベートを通じクリティカルシンキングの実践を直に体験する。

そして、私自身があなたと共に人間的成長を目指す。

過去には存在しない、まったく新しい知のエンターテインメントです。

あなたも思考の道場「ヒルガチ」で、今すぐクリティカルシンキングを研ぎ澄ませましょう!

いつでもお待ちしています。

ゲンカイモン


【初めて訪問された方へ】
まずは「ヒルガチの歩き方」をご覧ください。本コンテンツをお読みいただくことで、より深くヒルガチをお楽しみいただけます

【ゲンカイモンのヒルガチ運営ポリシー】
なぜ、クリティカルシンキングスキル向上に討論が有効なのか? この答えは「ゲンカイモンの挑戦」で詳述しています。

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